最先端機器導入の
“日本初”を実現する、
ネットワークとフットワーク。

【PROFILE】

スカイビル眼科院長(神奈川県)/秦 誠一郎

1990年、東邦大学医学部卒業。慶應義塾大学医学部眼科学教室入局後、5年で日本眼科学会認定眼科専門医となる。足利赤十字病院眼科医長、大和市立病院眼科医長、スカイビル眼科医院副院長をへて、2011年より現職。多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術で厚労省より先端医療施設の認定を受ける他、多くの日本初、県内初となる先端医療機器を導入し、眼科医療の発展を牽引する。
※2018年9月インタビュー

Q1眼科医になったきっかけ・想い

江戸時代には御典医を務めた歴史ある医師家系に生まれ育ち、医師として11代目にあたる秦氏も、自然と医師を目指した。大学受験や医学部在籍時よりも、医師になってからの学びが楽しく、今も魅了されていると語る。
「子どもの頃は車が好きで、エンジニアに憧れた時期もありました。今の『最新機器好き』に通じるところがありますね。受験のための勉強ではなく自分自身のため、医師としていい仕事をするための勉強は、本当に面白い。眼科は医療機器も技術もどんどんブラッシュアップされていくので、数年前の常識もすぐに非常識になる。勉強し続けないといけないし、情報を自分から取りに行かないと時代遅れの医師になってしまいます。ネットワークを作って、情報を仕入れる努力はかなりしていますが、辛いと感じることはありません。私自身楽しみながら成長している感じですね」
自身の知識習得に加え、次の世代へバトンを渡せる体制を常に考え、院内での教育はもちろん、他の病院でも医師としての考え方や診断方法、手術時の判断などの技術を伝承している。

Q2秦先生の治療へのこだわり

許認可の問題で、日本は他国より半年ほど最新機器の導入が遅れる傾向があるが、秦氏は世界の情報を仕入れ、視察のため海外へも頻繁に足を運ぶ。
「眼科で使う顕微鏡もいずれデジタル機材に置き換わるはずで、その開発第一段階の機械をイスラエルの会社が作って、アメリカの会社が買収したんです。次のフェーズで普及版レベルの機械が出るだろうと思っていたら、韓国の会社が開発したという情報が入って。その機械を調査するため、先日ソウル大学へ行ってきました。今回は結果的にまだ導入しないという判断に至りましたが、ネットワークを生かした先回りの動きは欠かせません。機械が変われば治療が変わり、様々な点が改善されます。何がどう良くなるのか、その情報を最初に仕入れて検討する。日本に来たら即導入できる準備をすることで、早く患者さんにメリットを提供できるようになりますから」
医療情報といえばまず論文を思い浮かべるが、最新機器の導入結果を受けてから発表される論文では遅いと考えるスピード感に、秦氏の信条が見える。

Q3秦先生が目指す理想の眼科医・眼科施設

「眼を3Dで見ることは、人間にはできません。でも、OCTという機械を使えば立体的に見ることができるので、水晶体の中心を正確にとることができる。去年白内障手術にフェムトセカンドレーザーという機械を導入したことで誤差が減り、手術が正確で楽になった。人間の手をはるかに凌駕する精度の手術ができるようになったのは、患者さんにとって大きなメリットです」
最新技術の導入は、より良い治療のため、つまり患者さんのため。1人の患者に1回あたり約3時間かけることもあるという診療も、ホスピタリティを重視する秦氏の方針だ。
「スカイビル眼科は横浜駅にあって、近隣に住む患者さんはほとんどいません。わざわざ眼科のために横浜に来てくださっているわけです。だからこそ、できる限りのバリューを提供したい。来院回数は最小にしたいから、次回は3時間いただきますと。その代わり1回で必要な検査や診察を終わらせますと説明して。手術の精度も、通院時間も含めて、最短距離でゴールを目指すことが、満足度アップ・ホスピタリティの向上につながると思っています。やっぱり患者さんには笑顔で帰ってほしいですからね」
常に最新医療機械を探し、世界を見渡す秦氏にも、患者の笑顔以上の報酬はないようだ。