Quality of Visionを追求する
眼科医の開業1年目の確信。

【PROFILE】

神眼科クリニック(秋田県)
院長/神大介

1999年北海道札幌市の北嶺高等学校を卒業後、秋田大学医学部に進学。2005年3月秋田大学医学部医学科を卒業後、北海道大学病院に入局。2007年3月に北海道大学病院初期研修を終了後、4月より秋田大学眼科学講座入局。11年間の大学病院勤務を経て、2018年5月に神眼科クリニックを開院。医学博士。日本眼科学会専門医。

神眼科クリニック ホームページ
http://jinganka.com/
※2019年4月インタビュー

Q1眼科医になったきっかけ・想い

2018年に秋田大学病院ほど近くに神眼科クリニックを開業した神氏は、北海道出身だ。帯広で生まれ育ち、中学で札幌にある道内有数の中高一貫制進学校に進学した。
「秋田は大学からです。北海道で、夏はサッカー、冬はスキーやホッケーをしていました。でも小学校高学年から近視で、ホッケーのヘルメットをかぶるとメガネが曇って、まったく見えないんです。メガネを外すとヘルメットが曇らなくても見えない。不便を感じていて、中学生になってコンタクトにしたら、サッカーでも非常に動きやすくなりました。小学生で近視になって、初めてメガネをかけてクリアに見えた時の感動と嬉しさ、そして中学生でコンタクトにした時の過ごしやすくなった感覚。この2つが、眼科医を目指した原点かもしれません。自分が誰のどんな役に立てる仕事をしたいのかを考えた時に、この仕事にたどり着いたんです。細かい作業を延々とするのも好きだし、社会的意義も高くて夢中になれる仕事だろうな、と」。
大きな怪我や病気をしなかった神氏にとって、最も身近な医療現場が眼科だった。そして細かい作業が好きだからという眼科選択の理由が、今のクリニック運営の理念にもつながっている。

Q2神先生の治療へのこだわり

「眼は非常に小さな臓器ですが、外部から顕微鏡で直接見えるのが魅力なんです。見るための臓器だから、逆に外からも見える。つまり、目で見てすべてを判断できる。手術が始まれば頼れるのは自分の腕一本ですしね」。
自分の目と腕で最高の医療を提供するために、神氏は最新機器の導入にもこだわっている。秋田県で唯一、東北でも数院にしかない最新手術顕微鏡をはじめ、手に入る中でベストな機械を導入。多焦点眼内レンズなどの先進医療も存分に提供できるクリニックを、自身の想いをベースに作り上げた。
「手術の精度は、準備で決まります。機械は戦略、手術は戦術。手術顕微鏡は、特に眼科で一番多い手術である白内障手術の質を上げるために導入しました。精度を上げ、安全性を高める。徹底的にこだわっているのはQOV。Quality of Vision、見え方の質ですね。患者さんそれぞれの『見やすい見える』を実現したいと思っています」。
最大限にQOVを追求するには、一般的な眼科よりも手間もコストも増大するが、診療報酬は変わらない。それでも譲れないのが、クリニックの理念なのだ。

Q3神先生が目指す理想の眼科医・眼科施設

大学病院でさえ実施されることのない、手術前検査での3種類の計算方式による計測データの算出や、全患者の角膜の乱視チェックも、神氏のQOVへのこだわりだ。
「手術は1回きりなので、患者さんにはその違いはわかりません。データが3種類か、1種類だったのか、乱視チェックをしてあったのかどうか。どちらでも見えるようにはなるし、満足されると思います。でも、裸眼で1.0見えるのか、メガネをかけて1.0になるのかの違いは大きい。やはり私は、より良くなる医療を提供したい。私のこだわりのせいでスタッフの仕事量は増えるし、薬剤や術式、機械の勉強会も定期的にしていて、負担もあると思います。でも、共に知識をアップデートすることで、仕事のモチベーションも高く維持してくれています。患者さんのQOV追求が私のモチベーションなので、究極の自己満足なのかもしれませんね」。
神眼科クリニックの待合室は施設中央にあり、そのセンターにはキッズコーナーが設けられている。院内の仕切りを壁ではなくスリットにしたことで、診察室以外はどこからでもキッズコーナーが見えるため、検査中の親からは遊ぶ子どもが見え、子どもからも親の姿が見えるレイアウトだ。大学病院に匹敵する、時に凌駕する最新医療を提供しながら、地域住民が気軽に、そして安心して通える眼科であるための配慮にも、神氏の細やかなこだわりが凝縮されている。