1万件の臨床実績を誇る、
限定だらけのクリニック。

【PROFILE】

岐阜ほりお眼科(岐阜県)
院長/堀尾直市

眼科専門医、医学博士。
名古屋大学医学部卒業後、名古屋大学医学部眼科講師、藤田保健衛生大学医学部眼科助教授、朝日大学歯学部附属村上記念病院眼科教授を経て、岐阜ほりお眼科を開院し、院長に就任。岐阜県下で最初に多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術の先進医療施設として厚生労働省から認可を受け、日帰り(外来)手術専門医院として運営する。

※2019年1月インタビュー

Q1眼科医になったきっかけ・想い

人間は全情報の8割を視覚で取得すると言われる。医師としてその“視覚”を専門にすると決めた理由に、堀尾氏の哲学が見える。「人の命を直接救う分野にも興味はありましたが、すべての人はいずれ死を迎えることも事実で。ならば、どう死ぬかより、どう生きるかの選択に役立ちたいと思いました。たとえば私が余命半年だと言われたら、ベッドでの延命治療で余命を1年に延ばすより、その半年を自由に楽しく生きたいと願う。楽しく生きるには目が見えていた方がいいし、臨終の時には来てくれた人たちの顔を見たい。だから視覚を大切にしたい」。
眼科の選択からさかのぼり、そもそも医師を志した理由は何だったのか。「鉄腕アトムを作りたかったんです。だから最初は工学部を考えていましたが、彼は人型ロボットなので、先に人体の構造をよく知らなければ作れないと思って、医学部に。でも、鉄腕アトムは嘘をついたりする悪い心がないため未完成だ、という手塚治虫さんの見解を知って、完璧な人型ロボットは作れないかもと思いましたね」。堀尾氏の夢は、まだ未完のようだ。

Q2堀尾先生の治療へのこだわり

岐阜ほりお眼科は、一般的な眼科クリニックとは一線を画している。まず、患者は他の眼科からの紹介が中心で、いわゆる飛び込みの外来診察はほとんどいない。そして、硝子体、白内障、緑内障の3種の手術に集中した専門医院である。さらに、その手術はすべて日帰り(外来)対応だ。大学病院などでは入院が基本となる高度な手術を手がけながら、患者が術後すぐに帰宅できるのはなぜなのだろうか。
「入院無しでお帰りいただけるのは、これまでのデータから当院での手術後は合併症や再発が極端に少ないからです。手術中になるべく余計な圧力や障害を加えず、眼にダメージを与えない。大学病院に勤務していた頃から今日まで、ずっと専門医として技術を磨いてきました。硝子体手術だけでも年間500件を超える手術を10年以上続けていて、約1万例の実績があります」。
堀尾氏にしかできないハイレベルな手術。その高度な技術と他院からの信頼を裏付けるのは、1万件という圧倒的な臨床実績に他ならない。

Q3堀尾先生が目指す理想の眼科医・眼科施設

堀尾氏が執刀する患者は、近隣で手術施設のない眼科クリニックからの紹介の他、白内障手術を経て再手術が必要になった患者や、難易度の高い症例がほとんどだ。受け入れる患者が紹介であるということは、当然ながら紹介者は堀尾氏と同じ眼科医ということになる。
「もちろん最優先事項は患者さんに安心して治療を受けていただくことと、手術の結果に満足していただくこと。しかし同時に、紹介元の眼科医の方に満足してもらうことも大切にしています。患者さんは再発や後遺症を防ぎ、再来院されないことがゴール。そして紹介元の先生からはリピートされることが、私の目標です」。
すでに国内屈指の名眼科医である堀尾氏が考える、次のステージはどこにあるのか。「何度かボランティアでミャンマーやタンザニアなど、発展途上国に行って手術を執刀したことがあります。どの国でもカルチャーショックがあって、でも各国の文化を知ることは貴重な経験でしたし、面白い。日本の地方でも高度医療を受けづらい場所はあるでしょうし、そういったエリアで医療を提供することもひとつの夢ですね」。
ミャンマーで幸せを感じた夕陽の美しさを、堀尾氏は今も深く眼に焼き付けている。