一時も止まらず、
アスリートのように研鑽を積む。
眼科医療を牽引するという
ミッションのために。

【PROFILE】

八王子近藤眼科(東京都)
/今野 公士

1998年、杏林大学医学部卒業。学生時代から眼科を視野に入れていたが、脳神経外科医である父の勧めで研修医時代は脳神経外科に所属。眼科への熱意を周囲に認めてもらった上で、研修医終了後に杏林大学の眼科に入局する。2014年に最先端の眼科医療を牽引する近藤眼科グループに参加し、八王子近藤眼科院長に就任。日本涙道・涙液学会の理事も務めている。
※2018年8月 インタビュー

Q1眼科医になったきっかけ・想い

最新鋭の医療機器を導入する近藤眼科グループの中でも、特に新しい技術への挑戦役を担う今野氏は、元脳外科医だ。眼科手術では顔や頭の骨を削ることもあり、脳外科医としての経験は重宝される。今野氏が脳外科から眼科へ転向した理由は2つある。
「まず、眼科の方がより長い期間、最前線で手術を担当できること。脳外科の手術は大掛かりなので、大病院でしかできないし、体力も必要です。その点眼科なら、年齢を重ねても自分自身で手術ができる。うちの理事長は63歳ですが、一昨日も1日で30件の手術を執刀していましたよ。もうひとつは、進化スピードの速さ。レーシックなど一般に知られている技術もそうですし、手術機械や眼内レンズなどの進歩がとても速い。5年前なら治せなかった症状も、今の技術なら救えるというケースが数多くあります。医師として常に最先端技術を学び、それを患者さんに還元できることが、眼科の大きな魅力ですね」

Q2今野先生の治療へのこだわり

日本では病院や医療に関する広告規制が厳しく、革新的な医療法であっても、なかなか一般には認知されない。このジレンマを解消することも、自身のミッションだと今野氏は語る。
「ICLをご存知でしょうか?小さなレンズを目の中に移植して、近視や乱視を矯正する治療法です。最近アイドルがこの治療を受けたとTwitterに投稿したことで少し話題になりましたが、まだまだ一般の知名度は低い。涙道内視鏡やフェムトセカンドレーザーはもっと無名です。フェムト秒、つまり1000兆分の1秒という驚異的な短時間でレーザーを照射するフェムトセカンドレーザーは、トラブルのリスクを大きく軽減しました。白内障治療の歴史を変えるほどの技術革新です。それなのに、まったくと言っていいほど知られていない」
だから今野氏は、新しい技術や最新鋭の機械を導入すると同時に、症例と効果を学会で発表しつづけている。結果を出すことと、その内容を広く発信すること。日本の眼科医療を革新するために今野氏が担う役割は少なくない。

Q3今野先生が目指す理想の眼科医・眼科施設

最新の治療法や機械について、症例が少ないからという理由で批判することは簡単だ。しかし、そのスタンスではいつまでたっても医療が進歩することはない。
「やったことのない治療については、なかなか肯定的な意見を言いづらい。無責任なことを言うと、責任問題になりかねませんからね。だからこそ、新しい手法や他のドクターがやりたがらない治療も、やること自体が重要なんだと思っています。もちろん一定以上の信頼性がないと取り入れることはできませんから、常に勉強しつづけなければいけない。同じ医師である僕の親友は、自分たちはアスリートだからと言っています。走りつづけることができなくなったら、医者をやめようと。その通りだと思いましたね」
アスリートが毎日休まずトレーニングするように、医師としての研鑽を止めることなく、走りつづけていく。それが、今野氏の決して揺るがない決意だ。